わたしは23歳の時、新卒で入った会社をいきなり退職してイギリスへ飛び立ちました。海外旅行も実家から離れて一人暮らしをした経験もありませんでした。
「社会人になったけど留学をしてみたい」「学生の時にできなかった留学をしてみたい」そんな気持ちはあっても、なかなか実行に移すのは勇気がいりますよね?
本記事では、当時のわたしと同じように不安を抱えながらも、語学留学をしてみたいみなさんの後押しができるように、語学留学のリアルやメリット・デメリットを徹底比較していきます。

■筆者のプロフィール
新卒で就職後、会社を辞めてイギリスでワーキングホリデーを経験。
大好きな映画の影響で語学の壁に挑み、ゼロから現地生活と英語学習をスタートしました。
「社会人からの留学の不安解消と後押し」をテーマに、リアルな準備、現地生活、英語学習についての情報を発信していきます!
1.なぜ今、社会人が留学を選ぶのか?
今、20代から30代の社会人の間で、語学留学への関心が高まっています。なぜ、キャリアの途中でわざわざ海外へ飛び出す人が増えているのでしょうか。その背景には、今の世代特有の事情と、社会構造の変化があります。
「コロナ禍」という空白の時間を埋めるリベンジ
最も大きな理由は、コロナ禍による「機会の損失」です。一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の2024年調査によると、日本人留学生数はコロナ前の約90%まで回復しています。 数年前、学生時代に渡航制限で断念せざるを得なかった層が、社会人3〜5年目を迎え、「あの時の夢」を自分の力で叶えようとする「リベンジ留学」が、この回復を後押ししている大きな要因と言えます。
参考: 一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査 2024
「リスキリング」としての語学力の見直し
「リスキリング(学び直し)」が国策としても推進される中、語学は単なる趣味ではなく、生き残るための「武器」へと変化しました。
■市場の需要: 帝国データバンクの調査でも、語学スクール市場において「リスキリング需要」が今後の成長の鍵とされています。
■リモートワークの普及: 物理的な距離に関わらず海外チームと働く機会が増えた今、現場で通用するコミュニケーション能力は、転職市場における強力な差別化ポイントになります。
「正解のない時代」のキャリア構築
ひとつの会社に勤め上げる時代が終わり、キャリアの選択肢が広がったことも大きな要因です。 内閣府や日本財団などの意識調査(18歳〜19歳および若年層対象)でも、「機会があれば海外で学びたい・働きたい」と考える層は依然として高く、若いうちに多様な価値観に触れることの重要性は、もはや社会全体の共通認識となりました。 「会社を辞める=ブランク」ではなく、「キャリアを加速させるための戦略的な投資」と捉える価値観が、20代〜30代のスタンダードになりつつあります。
2.わたしが語学留学で得たこと
私自身、2017年から2年間、イギリスでのワーキングホリデーを経験しました。きっかけは、新卒で入社した会社での将来に漠然とした不安を感じ、「今さらだけど、やっぱり英語が話せるようになりたい」と強く思ったことです。
しかし、現地で私を待っていたのは、予想もしなかった大きな壁でした。
「知っている」と「話せる」は別物だった
学生時代の英語の成績は決して悪くなく、むしろ「自分はそれなりにできるほうだ」と思っていました。ところが、いざイギリスに足を入れると、頭の中にある単語が全く言葉として出てこないのです。 そこで私は、語学学校や日々の生活の中で、とにかく「アウトプットする機会」を強制的に増やしました。完璧な文法を目指すのではなく、「まずは言葉にするマインド」を育てていく。そうすることで、少しずつ、でも確実に英語がスムーズに口から出るようになっていきました。
「外の世界」を知り、視野と価値観が激変した
この2年間で得たのは、語学力だけではありません。それまで海外一人旅どころか、一人暮らしの経験すらなく、海外の人と深く交流したこともなかった私にとって、異文化の荒波に飛び込む日々は驚きの連続でした。 多様なバックグラウンドを持つ人々と出会い、彼らの生き方に触れる中で、凝り固まっていた自分の価値観がどんどん崩れ、視野が広がっていくのを感じました。
「英語が話せるようになった」という自信と、「どこでもやっていける」という精神的な成長。この2つは、帰国後の私の人生において何物にも代えがたい財産になっています。
3.メリットとデメリットを正直に公開!
社会人が留学を検討する際、一番気になるのが「今のキャリアを捨ててまで行く価値があるのか?」という点ではないでしょうか。ここでは、私の経験と一般的な社会人留学の動向を踏まえ、メリットとデメリットを客観的に比較します。
【メリット】投資以上のリターンが期待できること
- 「実務経験 × 語学力」という希少性
学生の留学と最大の違いは、すでに「仕事の進め方」を知っていることです。帰国後、元の専門スキルに語学力が加わることで、外資系企業やグローバル部門への転職など、キャリアの選択肢が劇的に広がります。 - 圧倒的な生産性と目的意識
自分で資金を工面し、貴重な時間を使って行く社会人は、学生よりも学習意欲が非常に高い傾向にあります。そのため、短期間でも密度濃くスキルを習得できるのが特徴です。 - 人脈の質が変わる
現地の語学学校やコミュニティには、世界中から「キャリアアップ」を目指す社会人が集まります。国籍を超えたプロフェッショナルな繋がりは、一生の財産になります。
【デメリット】あらかじめ知っておくべきリスク
- キャリアの空白期間
「会社を辞めて行く」場合、再就職への不安は避けられません。単なる「長期休暇」に見られないよう、留学中に何を達成するかの明確な目的設定が必要です。 - 経済的なコスト
学費だけでなく、その間の無収入期間を耐えるための貯金が必要です。ワーキングホリデーなどといった現地で収入を得る方法もありますが、渡航費用や語学学校の費用など、あらかじめ用意しておく必要があるでしょう。特に現在は円安の影響もあり、資金計画は学生時代以上にシビアに行う必要があります。 - 年齢に対するプレッシャー
「この年齢で行っても遅くないか?」という心理的な壁。特に30代前後では、周囲の結婚や昇進などのライフイベントと比較してしまい、焦りを感じる場面があるかもしれません。
比較まとめ:結局、行くべき?
| 項目 | メリット | デメリット |
| キャリア | 市場価値の向上・選択肢拡大 | 一時的な職歴の断絶 |
| スキル | 効率的な語学&マインド習得 | 習得できなかった時の焦り |
| 人生 | 視野の拡大・最高の自己投資 | 貯金の減少 |
「会社を辞める」というのは、人生において非常に大きな決断ですよね。記事の4つ目のセクションでは、その不安を「最新の採用市場のデータ」と「ポジティブなキャリアの捉え方」で解消していく内容にします。
読者が「辞めるリスク」よりも「行かないリスク」を感じられるような構成案です。
4. 「会社を辞める不安」を解消:キャリアは「線」ではなく「点」でつなぐ
「留学はしたいけれど、帰国後の再就職が不安で踏み切れない」これは、社会人留学を考える誰もが直面する最大の壁です。しかし、2025年現在の転職市場において、留学によるキャリアのブランクは決してマイナス評価ではありません。
中途採用市場は「即戦力」を求めている
2025年の採用動向調査によると、国内の多くの業界で中途採用は引き続き活況です。企業が求めているのは「どこに何年いたか」という継続性よりも、「何ができるか(スキル)」と「自走できるか(適応力)」です。
留学を通じて得た「異文化でのコミュニケーション能力」や「問題解決能力」は、ビジネスの現場で非常に高く評価されるソフトスキルとなります。
「ブランク」を「アップデート」と説明する
再就職の際、留学期間をどう説明するかが鍵となります。
- 悪い例: 「仕事に疲れたので、一度リセットしたくて留学しました」
- 良い例: 「今後のキャリアにおいて、グローバルな視点と英語での交渉力が必要だと痛感したため、〇〇を目標に1年間集中的に学び直しました(リスキリング)」
このように「戦略的な学び直し」として語ることができれば、企業にとってあなたは「向上心があり、自分で自分をアップデートできる貴重な人材」に映ります。
今、動くべき理由:30代以降のキャリアを見据えて
「今さら辞めるのはもったいない」と考えるかもしれません。しかし、人生100年時代、残り30年以上働くことを考えれば、20代・30代での1〜2年の学び直しは、長期的な年収やキャリアの選択肢を大きく広げるための「必要な投資」です。
参考: https://www.sekaia.co.jp/ibp/blog/6051
市場では、海外での有給インターン経験などが積めるプログラムも増えており、留学中に「職歴」を上書きできるチャンスも広がっています。
5. まとめ:後悔を「最強の武器」に変えるために
コロナ禍で一度は止まってしまった時計の針。しかし、社会人として経験を積んだ「今」だからこそ、学生時代よりも何倍も濃い留学ができるはずです。
- 目的を明確にする(ただ行くだけではなく、何を持ち帰るか)
- メリット・デメリットを正しく理解する
- キャリアのブランクを恐れず、リスキリングとして活用する
語学留学は、単なる語学習得の場ではありません。自分をアップデートし、新しい自分に出会うための旅です。あなたの「リベンジ」が、数年後の最高のキャリアにつながることを応援しています。
すべてをいきなり行動に移すことは難しいと思います。まずは「留学に行った後の自分の姿」から想像するところからはじめてみませんか?

コメント